おヒマ?

「○○選手には、下を向いてる暇などない!!」というセリフを聴いて、ふと思った。
下を向くのは「暇だから」なのか?
「下を向く」と言うのが比喩なのは言うまでもないが、「〜する暇なんてない!!」と言うセリフがよく聞く文句であるのも確かだ。
ちょっと整理してみようと思う。

  • 「〜する暇なんてない!」というのは、対象者は何か他のことを優先するべきだ、ということを主張するセリフである。対象者が他者であるとは限らない。また、主張している優先すべき行動というのが重要なことであるとは限らない。
  • 上記の文句が発せられる場合には、それが本当に忌避されるべき行動である場合と、実は必要な行動である場合がある。特に「寝てる暇なんてない」というのは、かなり間違ったセリフであることが多い。但し、突貫作業で間に会う場合を除く。
  • また「迷ってる暇はない」と言うのも多くの場合、嘘である。主題に見合った熟考は、基本的に必要なものである。

他人が誰かのことで暇がないなどと言うのは無責任な発言であることが多い。事情がわからないのだから当然だ。
では、暇がない、と感じるときというのはどういうときか?これに関してはいちばん多いケースは体が疲れているときだろうと思われる。疲れているために、作業をしている時間以外もだらけてしまい、いつまで経っても「時間ができたらしよう」と思っていることが残っているが為にそう感じるのである。だから、疲れてはいけないのである。

とまぁ、ここまではよく言われる主張であるわけだが、ここでは、もうちょっと角度を変えてみたい。

  • 「暇だ・・・」と思うときはどういう時なのか?疲れてはいないのか?

これに関しては、こういう仮説をたててみたい。すなわち「冴えている時、人間は常に最適な作戦を模索している」と。もちろん、最適といっても、本人が思う「最適」である。

さて、この仮定に基づいて、上記のセリフの背景を探ってみる。

  • 「暇だ・・・」というからには、意識を集中させる行動はとっていないことが推測される。
  • だが、上記仮定に基づき「冴えて」いるなら、何か最適な行動を模索するはずである。
  • 考えられる状況は3つ。
    • 最適な行動が「じっとしていること」
    • または、何らかの材料不足により「じっとしている」ほかはない

(1つ目の状況と似ているが、1つ目は最適だと分かった上でやっている。そして、2つ目は2面作戦で迷っているうちに考えるのに疲れてしまった場合も含む。こういう時には、他のことは正確に判断できるのに、メインの攻略対象に対してのみ正確な判断が下せない精神状態である。逃避とも言う)

    • あるいは、疲労により、「冴えて」いない

ちょっと2つ目が長くなりすぎてしまったが、問題にしたいのは2つめであるので良いとしたい。「情報不足の状態で長考すると結論が出ないまま困憊してしまって、逃避にはいってしまう」ということなのだが、この状況というのはきわめてマズい。
マズイのはわかるが、どうすれば避けられるのか?残念ながら現状では2つしか対策を挙げられない。常に情報を集めることと情報が足りない状態で迷ったときにいい結論がでると期待しないことだ。小ダメージで済んだら丸儲け、ぐらいの気持ちで前進しないといけないのではないかと思う。